コーヒーの淹れ方を変えることで、楽しみ方もガラッと変わります。
前回、コーヒーの歴史や種類をご紹介しましたが、普段自分が飲んでいるコーヒーを少し知るだけで、接し方が変わってきました。いままで僕はブラックコーヒーが飲めず、カフェオレにして飲んでいたので
「コーヒーの種類なんてなんでもいいんじゃないの?」
といった感じでしたが、自分でドリップしてコーヒーを一手間加えて淹れるようになってからはブラックコーヒーがとても美味しく感じられ、もっと美味しく飲むには?もっとコーヒーを知りたい!との思いが以前より強くなってきました。
なんだか30超えた今、「大人の階段」を登っている気分です笑
以前はプレゼントでいただいた「ミル」でコーヒー豆を挽き、ドリップでいただいていました(カフェオレにして笑)
最近は焙煎済みのオーガニックコーヒー豆をドリップでコーヒーを淹れていますが、ドリップだけじゃない淹れ方があるので、そこも知っておくと、より自分にあったコーヒーライフを楽しめると思ったのでざっくり調べて簡単にシェアしたいと思います!
どんなコーヒーの淹れ方があるのか?代表的なコーヒー豆の挽き方8種
いろんな挽き方がありますので、普段自分が飲んでいる淹れ方の名称とあった豆の挽き方を知っておくと面白いと思います。
◼︎1つ目 手軽で簡単!ペーパードリップ
一番世の中で浸透しているドリップの淹れ方ではないでしょうか?フィルターが使い捨てなので、器具の手入れも簡単で、お手軽にコーヒーを楽しめる方法です。
コーヒー豆は好みでOK、豆から挽く場合は「中細挽き」が一番美味しくいただけるそうです。ちなみにすでに挽いてあるパッケージ商品のほとんどは「中細挽き」だそうです。
◼︎2つ目 なめらかな口当たり?ネルドリップ
「ネル」とは手触りが柔らかく起毛した織物「フランネル」を指し、この「ネル」を使った抽出方法を「ネルドリップ」と言います。コーヒーの微粒子がネルフィルターの中に蓄積され、舌触りの柔らかい口当たりを生みます。
コーヒー豆は中挽き〜粗挽きの挽き方が理想で、使用するときはネルフィルターを一度濡らして方使用するのがおすすめ。ちなみに我が家はこのネルドリップ方式で楽しんでます。
◼︎3つ目 イタリアンコーヒーを楽しめる!直火式エスプレッソ
エスプレッソマシーンを使って圧力をかけ、素早く抽出するエスプレッソ。その早い完成から「エキスプレス(急行)」と呼ばれ、その流れからスプレッソと呼ばれるようになったと言われています。
イタリアでは最もポピュラーな飲み方で、豆はシティーロースト、イタリアンローストあたりの焙煎が濃いコーヒーを使用し、極細挽きの挽き方が一番適しています。我が家もたまにエスプレッソを作ることがあります。
◼︎4つ目 フランスから生まれた最近人気のフレンチプレス
コーヒーとお湯を入れて、時間がきたらフィルターを押し沈め飲める簡単抽出のフレンチプレス。
名前の通り、フランスで生まれたコーヒー用の抽出器具でしたが、日本では紅茶用に発売された関係で、紅茶の方が親しまれています。が、近年では日本でもブームの兆しが見えているようで、移住した福岡県糸島市の行きつけカフェもフレンチプレスで出しています。
コーヒー豆は深炒り、中炒りで細引き、もしくは粗挽きが理想だそうです。
◼︎5つ目 自宅に1台!安定のコーヒーメーカー
セットしたフィルターにコーヒー豆を入れ、水を分量通りに入れたらスイッチオンで完成。だれでも安定した味を作ることができるのがコーヒーメーカーの特徴で、一般家庭に一番置かれているコーヒーマシーンでしょう!
特にコーヒー豆の注意点などはありませんが、新鮮なコーヒー豆とお水を使用し、可能な範囲で自分好みの水の量を見つけ、使ったら洗うようにすることが美味しいコーヒーをいただくポイントでしょう。
◼︎6つ目 演出はトップクラスのサイフォン方式
まるで科学の実験を彷彿させる出で立ちのサイフォンは、演出効果で一番目立つこと間違い無いでしょう。ヨーロッパで生まれたサイフォンは、ストレートコーヒーの味を引き出すために生まれたと言われていますが、近年ではサイフォン器具自体を見かけることが少なくなっており、いただく機会が少なくなってきています。
コーヒー豆の注意点はありませんが、一滴一滴が丁寧な抽出法なので、コーヒーができるまで時間がかかります。しかしそれを楽しむのもまた、コーヒーマニアからしたら贅沢な時間とも言えるでしょう。
◼︎7つ目 アウトドア好きには大定番!パーコーレーター
コーヒーをセットして火にかけて完成!というシンプルな淹れ方で、アウトドアでコーヒーをいただく定番器具になります。抽出温度が高いので、味わいはワイルドでダイナミック。濃く強い味わいです。
コーヒー豆は焙煎が浅いものを使用し、粗挽きにで。
◼︎8つ目 熱を一切加えない素直な時、ウォータードリップ
もともとはオランダ領時代のインドネシアで生まれた方式で、ロブスタ種のコーヒー豆をドリップで強く出る苦味を避けるため考案された飲み方。繊細な文を活かすための器具で1杯あたり、ななななんと、8時間を目安に完成します!
コーヒーは深炒りのものを使用、水は冷水を使います。ですのでアイスコーヒーはそのままいただくことができますが、ホットにする場合は湯せんで温めます。
見た目もおしゃれだとより楽しい。おすすめは「ケメックス」
代表的な淹れ方、方式をご紹介していきましたが、我が家では長年使用してきたコーヒーメーカーを移住を機に手放し、少し手間はかかりますがヤカンでお湯を沸かし、焙煎したコーヒー豆をドリップ式でブラックコーヒーでいただいています。
で、どうせドリップするなら見た目もかわいいほうがいいよね!ってことで妻が購入してくれたのが、
ドイツ生まれのコーヒーメーカー「ケメックス(CHEMEX)」です。
なーんだか化学室で使われているフラスコをイメージさせるような愛らしいフォルムですが、それもそのはず!
ガラス、木、革紐を使ったデザインが「かわいい!」とMoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久展示品として認定されている逸品なんです。
うーん、かわいい!
自宅でできるドリップの仕方(福田家編)
我が家でいつも淹れているドリップの仕方を載せます。
ちなみにケメックスではちゃんとケメックス専用のペーパーフィルターが販売されています。が、「ペーパーフィルターってエコじゃないんじゃないかな?」との妻の考えから、公式ではありませんが我が家ではネルフィルターを使用していますので、あくまでも現段階での我が家の淹れ方ということで。
常に研究しているので、書いた次の月、半年、一年後にはきっと違う淹れ方になっている気がします笑
①ヤカンでお湯を沸かします。
そりゃそうだって話なんですが、まず最初はヤカンでお湯を沸かします。2人で飲むので、だいたい500ml〜600mlくらいの水を沸かします。
②ネルフィルターを蒸らします。
お湯が沸いたら、ネルフィルターの全体にお湯が行き渡るよう、外側からお湯をそーっとかけます。外側からかけると、全体にすぐお湯が行き渡りネルフィルターにしっかり水気が行き渡ります。
③ネルフィルターにコーヒー豆を入れます。
我が家は2人分、そこまで濃い味が得意ではないので
(妻は楽しめますが、僕がまだ濃いコーヒー飲みきれない苦笑)コーヒースプーン大盛り1杯半くらいの濃さにしています。
④最初をお湯をコーヒー豆の真ん中に注ぎ、20秒待ちます。
最初は真ん中に少量のお湯をゆっくり注ぎ、全体に行き渡るように注いだら20秒待ちます。これを
「蒸らし」と言うそうですが、この「蒸らし」が非常に重要らしく、この後からお湯を注ぐことによって生まれるコーヒーの美味しい成分が抽出しやすくなります。
⑤数回にわたり「のの字」を描くようにお湯を注ぎます。
サーバーの目盛りやネルフィルターがあふれないように注意しながら、
中心から外側にゆっくりと「のの字」を描くようにそっと数回にわたって注ぎます。
コツとしては、ネルフィルターにお湯をかけないよう、表面にできた泡の山が沈んでしまう前に次のお湯を注ぐのがポイントです。で、ネルフィルターから抽出しきったら完成です!
⑥ネルフィルターの後片付けと管理
我が家は飲み終わった後のネルフィルターはコーヒー豆を捨てて、
ネルフィルターを水洗いして乾かしています。が、本来お勧めされている後片付けは、毎回煮沸し付着したコーヒー豆を取り除きしっかり乾かすのが理想とされているそうです。
⑦完成!おいしくいただきましょう!
コーヒーに合うお菓子なんかがあるといいですね。カフェオレを飲んでいた頃はチョコレートを使ったお菓子をよく食べていましたが、ドリップしたブラックコーヒーをいただくようになってからは、もしセットでお菓子をいただく時はマフィンやビスケット。でもほとんどお菓子なしで飲むことが多いです。
普段いただくからこそ、自分だけのコーヒーライフを探求しよう
コーヒーもいろんな淹れ方があり、必ず「自分にあった本当のコーヒー豆と淹れ方」があるはずです。自分にあったコーヒーと出会うためには、やはり「探求」することが大切だと考えます。
僕はきっと、移住をきっかけにコーヒーメーカーを処分しなければ、ずっとブラックコーヒーが飲めずにカフェオレにして、コーヒー豆に興味を持たずに
「んー?コーヒー豆?カフェオレにすっからなんでもいいっしょ!」
とコーヒー好きからしたら残念な考えを持ち続けていた可能性が高いと考えます。
ブラックコーヒーのおいしさに気づかせてくれ、コーヒーの奥深さに興味を持たせてくれた今回の移住と妻に感謝です。
幸いなことに移住した福岡県糸島市では、現地に足を運びコーヒー豆を常に探求し仕入れをしている、こだわりをもったコーヒーをいただけるお店がいくつかあります。
せっかく目覚めた美味しく楽しいコーヒーライフを自宅でも楽しみつつ、特にサードウェーブコーヒーブ真っ盛りな東京に帰った際に、人気の高いお店めぐりを妻としようと思います。わくわく!
コーヒー、大好き!!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コーヒーの豆知識として歴史や背景を知っておくと、普段飲んでいるコーヒーがより一層美味しく愛おしく感じられると思います。
【豆知識】コーヒーの歴史と世界を代表する9種のコーヒー豆/福田基広のデュアルライフ
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